はじめに:災害時、「寒さ対策」は後回しになりがちですが…
こんにちは。
今日は災害時の暖房、とくにガスヒーターのお話です。
なぜなら、大きな地震や台風のあと、通販サイトでは懐中電灯や乾電池だけでなく、ガスヒーターやカセットガス暖房器具が一気に売り切れたことがありました。
「どうして、そんなにガスヒーターが求められたのか?」を、
・ライフラインの復旧順や
・エネルギー分散という考え方
と合わせてお伝えしますね。
災害時に止まるもの・戻るもの:ライフライン復旧の順番
まず、「電気・水道・ガス」が、災害時にどう止まり、どう戻るのかを確認してみました。
一般的な復旧の順番
大きな地震や災害のあと、ライフラインはだいたい次のような順番で復旧すると言われています。
1. 電気(いちばん早い)
2. 水道
3. ガス(いちばん遅い)
電気は数日〜1週間ほどで復旧することが多い一方、
水道は数週間、
都市ガスは1〜2か月以上かかるケースもあります。
なぜ電気が一番早く復旧するのか
電気が最優先で復旧されるのは、次のような理由からです。
1. 病院・消防・警察・交通・通信など、社会全体が電気に強く依存している
2. 電線や変電設備は地上にあることが多く、被害箇所の特定や修理が比較的しやすい
そのためか、「災害時に必要なもの」を考えるとき、多くの人がまず「停電対策」を思い浮かべるかもしれません。
でも実は、水道・ガスの復旧はもっと遅れがちです。
なぜガス復旧は時間がかかるのか
都市ガスは、地中に張り巡らされたガス管を通して各家庭に届けられています。
大きな揺れで地面そのものが動くと、ガス管の破損や漏れの危険があるため、次のように慎重な対応が必要になります。
1. 広い範囲でガスを止めて、安全を確認する
2. 地中のガス管の被害箇所を一つ一つ調べる
3. 修理後もガス漏れ検査をしてから、少しずつ供給を再開する
この「確認作業」にとても時間がかかるので、災害時のガス復旧はどうしても時間がかかりがちです。
つまり、「電気が戻ったから、もう安心」とは言えず、暖房と調理に困る時間が長く続く可能性があるということですね。
災害時に必要なもの:暖房が重要視される理由
「災害時に必要なもの」というと、どうしても食料や水、懐中電灯に意識が向きますが、実は「暖房」も命に関わる大切なポイントです。
1. 真冬の停電でエアコンが使えないと、部屋の気温が一気に下がります
2. とくに高齢者・乳幼児・持病のある方などは、体温が下がりやすく、低体温症のリスクがあります
3. 避難所は人が多く、思うように暖がとれないこともあります。
過去の大きな災害でも、
「寒さがつらかった」
「もっと防寒グッズを備えておけばよかった」
という声が多く上がっています。
その経験から、災害後に通販でガスヒーターやガスストーブなどの「災害時の備え」をまとめ買いする人が増え、売り切れが相次いだと考えられます。
なぜガスヒーターが選ばれたのか
では、数ある暖房器具の中で、どうして「ガスヒーター」が注目されたのでしょうか。
ここでは、カセットガスを使うガスヒーターや、LPガス・プロパンガスを使う暖房機をイメージしてお話します。
1.電気がなくても使える安心感
カセットガスヒーターの多くは、点火に少し電池を使うだけ、もしくは電池も不要で、電気が止まっていても暖房として使えるものがあります。
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「オール電化で暖房はエアコンしかない家」だと、停電と同時に暖房もゼロになってしまうので、他に暖をとる方法がある場合との差はとても大きいです。
この「電気に頼らない暖房」が、災害時の備えとして高く評価されている理由のひとつではないでしょうか。
2.熱量が高く、部屋をしっかり暖めやすい
ガス燃焼による暖房は、電気ヒーターに比べて高い熱量を出しやすいのが特徴です。
1. カセットガスヒーターやガスストーブは、小型でも部屋全体を暖めやすいです
2. 災害時に暖房効率が悪いと、ガスや燃料をムダに消費してしまうので、短時間でしっかり暖まることは大きなメリットです
「省エネ=節約」だけでなく、「限られた燃料でどれだけ生き延びられるか」という視点でも、ガスヒーターは強い味方になりそうですね。
3.ガスボンベの保管・備蓄がしやすい
「災害時の備え」を考えるとき、カセットガスボンベやLPガスボンベは、備蓄しやすいエネルギーだとされています。
1. カセットガスボンベは長期保存がしやすく、扱い方もシンプルです。
2. LPガスはボンベ単位で個別に供給されるため、配管の被害を受けにくく、災害時にも早く再開しやすいとされています。
実際に、「カセットコンロ+カセットガス」「カセットガスヒーター」を、防災セットとしてまとめて準備する家庭が増えているそうです。
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エネルギー分散化のすすめ:電気だけに頼らない「災害時の備え」
でも、「オール電化は不安」という話ではありません。
大事なのは、「一つのエネルギーだけに頼りきらないこと」です。
エネルギー分散とは?
エネルギー分散とは、簡単に言うと「電気だけ」「ガスだけ」にせず、複数のエネルギー源を組み合わせておく考え方です。
1. 普段の生活では電気をメインに使う
2. 災害時にはガスや灯油、電池式・ソーラー式など、別ルートのエネルギーも使えるようにしておく
そうすれば、どれか一つが止まっても、最低限の暖房・調理・照明を確保しやすくなります。
なぜ「電気+ガス」が強いのか
最近は、オール電化ではなく、あえて電気とガスを併用する家庭も増えているそうです。
1. 災害時、電気が止まってもガスが使える可能性がある
2. LPガスなら、配管に依存しない分、被害が局所的に済みやすく、復旧も早いケースが多い
3. 普段からガスコンロやガス給湯器を使っておけば、非常時も使い方に迷わない
プロパンガス業界でも、「オール電化とガスの併用は、災害リスクに備えるうえで有効」という情報発信が増えています。
つまり、「電気も使える・ガスも使える・一部は電池や太陽光も使える」という状態を作っておくと、災害時に心の余裕が生まれるということですね。
これから備えるなら:ガスヒーターを含めた具体的なチェックポイント
最後に、「これから何を買えばいいの?」という方へ、ガスヒーターを含めた災害時の備えのポイントをまとめますね。
カセットコンロとカセットガスボンベ
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調理用・暖房用に多めに。 |
室内で使えるカセットガスヒーター
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使用条件・換気方法を必ず確認! |
毛布・寝袋・カイロなどの防寒グッズ
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停電時の補助として。 |
電気まわりの基本セット
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懐中電灯・乾電池・モバイルバッテリーなど。 |
最低3日〜1週間分のストック
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飲料水・非常食・簡易トイレなど。 |
「災害時に必要なもの」は、一度に完璧を目指すと大変です。
なので、まずは「停電しても、寒さだけはしのげる状態」をゴールにしてみてはいかがでしょうか。
そのなかで、「ガスヒーター+ガスボンベ」を一つの選択肢として検討してみると、災害時の不安がぐっと軽くなるかもしれません。
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参考にした情報(URL一覧)
ライフライン復旧の順番と時間の目安
https://www.kawashi.or.jp/news/2006/)
https://japan-energy-times.com/lifeline-restoration-time-electricity-gas-water-order/
災害時に必要なもの・防災グッズの売れ筋
https://suumo.jp/journal/2011/06/13/2826/
ガス・LPガス・カセットガスと災害時の強さ、エネルギー分散
https://fugaku.com/blog/2292/
https://www.ichitaka.co.jp/column/6405/
通販でのガスヒーター・カセットガスヒーターの需要
https://shopping.yahoo.co.jp/ranking/keyword/?p=カセットガスヒーター
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/ガスヒーター/






